冷凍カニ 茹で方

冷凍カニ 茹で方 /茹で方の基本

「水から茹でるの?」「冷凍のカニはどう茹でたらいいんだ?」など悩みますよね。

また、冷凍、もしくは生きている場合の湯で時間や、入れる塩の量、カニの足が鍋に入らない時のゆで方なども気になります。

  • ①甲羅を下にして沸騰したお湯で茹でる
  • ②再沸騰させてからの茹で時間はカニによって異なる

まず、全てのカニに対して言えるのですが、甲羅を下にして沸騰したお湯に蟹を入れてから茹でます。

そして、カニを入れて再沸騰してからの時間を計るようにしてください。

再沸騰後の茹で時間はカニの種類や状態によって異なるので、ここが茹で方のポイントと言えるでしょう。

茹でる前のカニの状態には、生の状態のカニ「(水揚げされたばかりで生きている)活カニ」「生ガニ(冷凍ガニの解凍後など)」、そして、冷凍状態のカニに分かれます。

生きているカニを茹でる時の基本

生きているカニを茹でるポイントは、塩加減の調整です。

カニの種類やカニの大きさによって多少変わってくるので、あらかじめチェックしておきましょう。

水の量はカニの甲羅が隠れるくらいを注ぎ、塩は1リットルあたり30~40gを入れます。

足や爪だけ茹でる時の基本

足や爪だけの場合は本来の茹で時間より短めに茹でて下さい。

加熱しすぎると、身がパサパサになってしまうことがあります。

大きな鍋で茹でますが、カニの足が大きすぎてお湯に入りきらない場合は蓋をして茹でます。

冷凍カニを茹でる時の基本

冷凍カニを凍ったまま鍋にすぐ入れてしまうのはカニの味が落ちるので絶対ダメです。

先ずは、冷蔵庫に12時間~24時間入れて、解凍させましょう。

この時、カニの汁が垂れてしまわないようにちゃんと袋に入れておきましょう。

なお、冷凍状態のカニは大きく二つに分かれます。

  • 生冷凍ガニ(生冷凍カニ/一般的に 冷凍ガニ と言われます)*生の状態のカニを、冷凍したもの
  • ボイル冷凍ガニ(ボイル冷凍カニ)*茹でたボイル済みのカニを、冷凍したもの

それぞれ茹で方も微妙に違うので、後半で詳しく解説していきます。

冷凍カニ 茹で方 /解凍方法

冷凍かにを美味しく茹でるには、茹でる前に上手に解凍する必要があります。

通販サイトでカニを購入すると解凍方法や食べ方が書かれた用紙が入っていますが、同じカニでも違う方法が書かれていたり、稀に解凍方法自体が書かれていないこともあるので、解凍方法で気をつけたい点をまとめてご紹介します。

まず、冷凍カニには「生のまま冷凍したカニ」と「ボイルしてから冷凍したカニ」があるので、どちらのカニなのか確認してください。

ちなみに、「生のまま冷凍したカニ」は、水揚げした状態で急速に冷凍したもので、火を通していないカニです。

生のカニなら、刺身で食べれると思いがちですが、「生で食べられます」や「刺身用」などの表示がない限り、必ず加熱して頂きましょう。

「ボイルしてから冷凍したカニ」は茹でてありますので、塩味が既についています。

生冷凍カニなら流水解凍

ボイルされていない生の冷凍ガニは、短時間で解凍したほうがよいので、流水解凍するのがおすすめです。

最初に、カニの周りについている氷を落としてから解凍すると味が落ちにくくなります。

生の冷凍カニの場合、直接水に触れると旨味が流出してしまうので、食べる分を密封出来る容器に入れて、流水にさらします。

食品保存用のパックやビニール袋の中にカニを入れて空気を抜いた状態で、ボウルや鍋などに水を張り、つけておくようにしましょう。

水を勢いよく流す必要は無く、少量で問題ありませんが、水がぬるくなってしまわないようにするため、流しっぱなしにしておきましょう。

なお、殻にトゲがある種類のカニも多いので、パックに穴があかないように注意してください。

解凍は小さければ10分ほどで十分です。

大きい場合は様子を見ながら30分程度解凍しましょう。

完全に解凍せず、半分くらい溶けた状態がカニの風味を最もおいしく味わえます。

身が溶け始め、中心だけが硬い状態になったら、水を切ってすぐに調理を始めましょう。

身と殻では溶ける時間が違うので、殻についた氷を途中で取り除くと、溶け具合が均一になります。

カニが7~8割程度の半解凍状態になったら、好きな方法で調理して食べてください。

なお、生のカニは劣化しやすく、時間が経つと黒く変色してきますので、できるだけ早く食べる必要があります。

カニが黒くなるのはタンパク質が酸化して出来るメラニン色素によるもので、食べても問題はありませんが、見た目が悪くなるだけでなく、味も落ちてくるので、食べる直前に適量を見極めて解凍するようにしましょう。

関連記事:カニ 黒い /生のカニ、生冷凍カニを解凍したら時間経過で変色!腐ってる?食べられる?

また、生と言っても、刺身用や、生で食べられるといった表示が無い限り、生食には適しません。

解凍後にしっかりと加熱調理を行いましょう。

氷水で解凍するとさらに美味しくなる

少し時間に余裕がある場合は、氷水での解凍という方法もあります。

まずは表面のグレース処理の氷を水道水で落とします。

氷が落ち切ったかどうか、見極めるのが難しいので気を付けましょう。

カニが直接水道水に触れると品質が低下しますので、氷を落としきったら、ビニール袋で密閉し、氷水に浸します。

60分~100分程度で解凍でき、流水よりは旨味が逃げずに済むメリットがあります。

解凍後にしょっぱい場合は薄い塩水で塩抜き

時おり、しょっぱい生の冷凍カニもありますが、これはブライン冷凍という技術を使用したためです。

濃い塩水に漬け込み急速冷凍するという技術で、このときに塩味が残ってしまっているのです。

味見をしてしょっぱいようであれば、薄い塩水で塩抜きをしましょう。

このやり方であれば浸透圧の影響で、旨味を逃さず、しょっぱさだけを除くことが出来ます。

塩抜きは5~10分で終わるので、食べる直前でも大丈夫です。

ボイル冷凍ガニは冷蔵庫で1日自然解凍

準備するもの
  • 冷凍カニ姿
  • 新聞紙またはキッチンペーパー
  • ビニール袋
  • お皿またはパレット

既に茹でられた状態で冷凍されているカニの場合、冷蔵庫で自然解凍をする必要があります。

室温で急いで解凍すると、旨味が汁と共に流出しますし、身がパサパサになって、プリプリ感も味わえません。

通販で頼んだ場合、発泡スチロールに入った状態でご自宅に届くことが多いですが、カニに臭いが移ってしまうことがあるため、入れっぱなしにして解凍するのはNGです。

むき出しの状態で解凍すると旨味が逃げてしまうため、食べるときに身がボロボロになってしまったり、パサパサになってしまったりします。

必ずカニ全体をラップや新聞紙で包んだ後、ビニール袋に入れて解凍しましょう。

また、カニは冷凍する際に乾燥を防ぐため、グレース処理と呼ばれる表面を氷の膜で覆う技術が用いられています。

この膜が、解凍の際に大量の水分となって出てくるので、深い皿にキッチンペーパーを置いておくなどして、水分対策を忘れないようにしましょう。

流れ出た水にカニが浸かってしまうと、浸透圧の影響で味が落ちてしまいかねません。

足を傾けると水に浸りにくくなりますが、水はけが悪い場合はこまめに水を捨ててください。

また、甲羅が付いている蟹は、必ず甲羅を下・お腹側を上にしてください。

こうすれば、溶けたかにみそが外に流れ出てしまうことがないため、かにみそを堪能することができます。

お腹側を下の状態で解凍した場合、旨味成分が全て流れ出てしまい、身がパサパサになる要因となりますので、ご注意ください。

なお、ボイルの冷凍カニは8割程度の解凍が目安です。

完全に解凍すると、水分と共に旨味まで流出して風味を損なってしまいます。

殻に付いた氷を手で剥がせるようになった頃がおいしいタイミングです。

ボイルガニは、解凍したらそのままカニ酢で食べるか、カニサラダやカニの酢の物など、熱を加えない食べ方が美味しいです。

溶けるのが早い足から食べ始めると、すべての部位をおいしくいただけます。

食べ切れないからと、再冷凍することだけはしないようにしましょう。

カニの旨みが全て抜けてしまい、身もパサパサになり、せっかくのカニが台無しです。

解凍したらその日のうちに食べ切るようにして下さい。

特にカニ足だけを解凍する場合は、食べる分の量のみ解凍しないと、後悔する事になるので注意してください。

自然解凍にかかる時間の目安

蟹の種類 自然解凍の時間
タラバガニ(姿) 24時間
タラバガニ(カットしていない足) 24時間
タラバガニ(カット済みの足) 18時間
毛ガニ 24時間
ズワイガニ(姿) 18時間
ズワイガニ(足) 12時間

自然解凍は、カニの種類・大きさにより解凍時間が異なりますし、冷蔵庫の温度や密度によっても差が出ますので、ご注意ください。

かに鍋・茹でる場合には、カニの種類・大きさによって異なりますが、目安としては6~12時間程度の半解凍してから調理しましょう。

焼きカニの場合には、完全に解凍する必要がありますので、目安としては12~24時間程度です。

ボイル冷凍タラバガニの解凍時間

姿ごと解凍する場合は、冷蔵庫でおよそ1日~1日半が目安です。

メスはオスと比べると細身ですが、卵を抱いていることがあるので、こちらも1日前後かけてしっかりと解凍しましょう。

ボイルされたタラバガニは一般的に内臓を除いてあり、みそは入っていないので、向きを気にする必要はありません。

足だけでも、カットしていない状態のものは1日ほどかかります。

カットされた状態のものであればやや短くなり、18時間程度で食べごろになります。

関連記事:タラバガニを解凍 /冷凍ボイルタラバガニを美味しく食べるための解凍方法

ボイル冷凍ズワイガニの解凍時間

ズワイガニはタラバガニよりも体が小さめで、解凍時間が短そうに見えますが、甲羅にみそがたっぷりと入っているので、姿であれば18時間程度必要となります。

足だけの場合は、半日ほどかければ食べごろです。

ボイル冷凍ガニを急いで解凍したい場合

極力避けた方がよいのですが、ボイルのカニでも急いで解凍したい場合は、流水で解凍してください。

冷凍カニをビニール袋に入れて、水が直接当たらないようにします。

直接流水に晒すのではなく、ビニール袋に入れるのを忘れないようにしましょう。

生のカニを解凍するときと同じく、水に触れると品質が落ちてしまうので、しっかり密閉するのがポイントです。

ボウルにいれ、蟹の大きさに応じて長くとも30分程度流水にひたしておきます。

解凍し過ぎは品質低下の原因になりますので、70%程度解凍されたら、一番おいしく食べられるタイミングです。

完全に流水で解凍してしまうと、かにの旨味が薄まってしまいますので、要注意です。

ボイル冷凍ガニを流水解凍した場合も、ビニール袋の中に水分が溜まりますが、これはグレース処理の氷が溶けだしたものなので、捨ててください。

解凍前と解凍後の保存期間

解凍にかける時間だけでなく、保存期間もカニの品質に大きく影響します。

冷凍状態での保存期間は多くの場合、1年間とされていますが、最高の状態で食べられる期間は1ヶ月ほどと考えた方がよいでしょう。

家庭用の冷凍庫は業務用に比べて温度が高い上、頻繁に開け閉めするため庫内温度が上昇しやすく、劣化しやすいためです。

解凍後は、2日を目安に食べきるようにしましょう。

時間が経つほど風味が落ちるので、そのままではなく、別の料理の具材として使用するなどのアレンジをしてみるといいかもしれません。

NGな解凍方法

冷凍カニは解凍に時間がかかる上、常日頃から食べるものでもないので、失敗も起きがちです。扱い方を間違えては折角のおいしいカニも台無しです。

よくある失敗を頭に入れて、正しい解凍を心掛けましょう。

NGな解凍方法①:時間短縮の目的で急速解凍

電子レンジの機種によっては解凍機能が付いていますので、それを使って解凍する人もいるのですが、絶対におすすめできません。

電子レンジの解凍では、エキスが失われ、身はパサパサで風味も失われてしまいますし、加熱ムラも起きやすく、デメリットだらけです。

そもそもカニの解凍は室温ですら温かすぎるとされており、電子レンジでの高温解凍のリスクは甚大です。

他にも暖房の効いた室内に放置して自然解凍したり、お湯をかけて解凍する人もいますが、これらもかなりの確率で失敗してしまいます。

焦らずじっくりと解凍するようにしましょう。

NGな解凍方法②:一度解凍したカニを再冷凍

冷凍カニは専用の機械で急速に冷凍されることで、細胞が破壊されずおいしい状態を保っていますが、家庭用の冷蔵庫では急速冷凍が出来ないので、どうしても品質が落ちてしまいます。

また、どれほど時間をかけてじっくり解凍したとしても、多少の品質劣化は避けられず、再冷凍すれば確実に味は落ちます。

解凍は一度きりにして、余ってしまった場合は日持ちのする方法で調理して、保存しましょう。

どうしても保存したい場合は、再冷凍はせずに、ラップにくるんで乾燥を防ぐようにしてから冷蔵庫に入れましょう。

NGな解凍方法③:凍ったまま料理に使う

解凍前の茹でる、蒸すといった調理も品質を損ないます。

エキスが逃げるだけでなく、グレース処理の氷が溶けだし、臭いの原因にもなります。

急速解凍時にカニが溶ける際に旨味のエキスが流れ出してしまう事に触れましたが、これは加熱調理でも同じです。

旨味を逃がさないためには半解凍くらいまでは、冷蔵庫の中に入れて待った方が、おいしい料理が出来上がります。

特に焼きカニにする場合は完全に解凍してからにしましょう。

冷凍カニ 茹で方 /生冷凍ガニ、活カニの茹で方

カニは、海水の塩分濃度に近い茹で汁(湯+塩)をつかって、茹でる方法が一般的です。

大切なのは、茹でるときの「塩加減・ゆで時間の目安」。

これは、茹でるカニの種類・量によって変わります。

塩加減については、タラバガニ ・花咲がに・ズワイガニは約4%の塩分濃度、毛ガニは約3?4%程度(3%は水1リットルに対して塩30グラム、4%は40グラム)が適量と言われています。

海水の塩分は水11リットルに対して塩約35gですが、海水よりもややしょっぱい塩加減にしたほうが美味しいという声が多いです。

ズワイガニ(松葉ガニ)の茹で方

水の量 カニが完全に浸かる位の量
塩の量 1リットルの水に対して15g
茹で時間 300g~500g前後・・・再度沸騰後15分
600g~700g前後・・・再度沸騰後18分
800g~1kg前後・・・再度沸騰後20分

まず、カニ全体を水洗いしておきましょう。

それから大きめの鍋を用意します。

鍋の中に水と塩を投入し、カニ全体が完全に浸かるまで入れましょう。

塩加減は濃口がお好みならば少し足してもいいですし、少なくしても構いませんが、塩加減を濃く茹でてしまうよりも、薄めに茹でる方がおすすめです。

塩味が物足りない時にはポン酢やカニ酢をつけて食べると良いでしょう。

なお、足が鍋に入らない場合でも、決して足部分を切ることなく、入れ込むのがベスト。

落し蓋で、押さえ込むのもひとつの手ですが、無い場合は、アルミホイルをかぶせるだけの、簡易的な落し蓋を使ってもOKです。

そのまま火をつけてお湯を沸騰させます。

沸騰したら、ズワイガニの甲羅を下にした状態でお湯の中に入れましょう。

この時、甲羅を上にした状態で入れてしまうと、かにみそが全部流れ出てしまうので注意が必要です。

必ず甲羅は下にしてください。

カニを入れた後、お湯が再度沸騰したらそこから15分ほど待ちます。

茹ですぎには気を付けてください。

茹ですぎてしまうと身が固くなって、せっかくの美味しいズワイガニが台無しになってしまいます。

タラバガニの茹で方

水の量 カニが完全に浸かるくらいの水
塩の量 1リットルに対して15g
茹で時間 20分

タラバガニを茹でる前に最初に必ず行って欲しいのが、甲羅を外してかにみそを取り出しておくことです。

実はカニといっても、ヤドカリの仲間である「タラバガニ(そして、花咲ガニ)」は、カニミソが生臭くて美味しくないという声が多いのです。

さらに、タラバガニのミソは茹でても固まらない性質なので、これを怠ると、茹でたときにみそがすべて脚の身の部分に流れてしまいます。

味が悪くなってしまうので、十分気を付けましょう。

みそを取り出したらタラバガニを水洗いします。

タラバガニを「姿」ごと茹でるならば、その全体が浸かるような鍋を使うのが良いです。

そして鍋で水を沸騰させ、カニの量にあった塩を加え、茹で汁を作り、タラバガニの甲羅が下になるようにお湯の中に入れましょう。

塩分は毛ガニよりも少なめで、水1リットルに対して塩を15g前後入れます。

タラバガニを入れてから再度沸騰した後、時間通りに茹でれば完成です。

ズワイガニの手順と同じく、落し蓋(無い場合は、アルミホイルをかぶせるだけの、簡易的落し蓋を使ってもOK)を使うとさらに仕上がりがよくなります。

茹で上がったタラバガニは、氷水に数分入れて軽く水洗いしておきましょう。

毛ガニの茹で方

水の量 カニが完全に浸かる位の量
塩の量 1リットルに対して35~40g
茹で時間 15~20分

毛ガニは他のカニに比べて小ぶりなので、比較的茹でやすいといえます。

まず、毛ガニを軽く水洗いしましょう。

大きな鍋にお湯を沸かして沸騰してきたら、毛ガニの大きさにもよりますが水1リットルに対して塩を35g前後入れます。

毛ガニの場合、茹でるときに使う塩が他のカニよりも多く必要になるので、注意して下さい。

そして毛ガニは甲羅を必ず下に向けて鍋に入れます。

毛ガニのかにみそは美味しいことで有名ですが、沸騰したお湯に入れるとき、甲羅を上にして入れてしまうとかにみそがすべて流れでてしまいますので、ご注意を。

もし毛ガニが浮いてきてしまうようなら、落し蓋をしてください。

沸騰した鍋は、毛ガニが入ることで少し冷めてしまいますが、再沸騰した時を目安に15分前後茹でます。

茹で上がった毛ガニは、氷水に数分入れ再度水洗いして出来上がりです。

ワタリガニの茹で方

水の量 カニが完全に浸かる位の量
塩の量 1リットルに対して10g
茹で時間 小さめのカニなら15分、大きめのカニなら20分

身がぎゅっと引きしまっていて、脳みそが濃厚なワタリガニ。

先ずはワタリガニをきれいに洗いましょう。

次にカニを鍋で茹でますが、ここで注意したいのは茹でる前にカニをシメる事です。

シメてから茹でないと、カニが暴れて手足がバラバラに外れてしまします。

シメるのがどうしても苦手という方は、沸騰したお湯にいきなり入れて即死させるという方法もあります。

再度沸騰して目安時間を茹でたら出来上がりです。

冷凍カニ 茹で方 /ボイル冷凍ガニの茹で方

「ボイル冷凍ガニ」はその名のとおり一回しっかり茹でてあるので、実は「茹でる」のはおすすめしません。

必然的に「2度茹で」になってしまうので、旨味が鍋に流れ出してしまいます。

ボイル冷凍ガニのあたため方

2度茹で禁止と言われても、温かいほうが美味しく感じられるというのも事実。

どうしてもボイル冷凍ガニを温めたい場合は、カニの甲羅を下にして蒸して、あたためるのがおすすめです。

あたたかいお湯に少し入れるという手もありますが、長く入れると旨みエキスが出てしまうため、しっかり煮込む必要は無いです。

浜ゆでカニも2度茹で厳禁

たまに市場などに行くと見かける「浜ゆでカニ」。

名前の通り、水揚げしたばかりの生きているカニを、その場の浜で塩茹でしたカニ、という意味です。

実際のところ「浜」という場所とは限りませんが、水揚げ直後に茹でたからこその、(輸入ものに多い)ボイルガニとは異なる美味しさがあります。

浜ゆでカニも一度茹でられたカニなので、「ボイル冷凍ガニ」と同じで茹でない方がいいです。

温めて食べたい場合は、蒸してから食べるようにしましょう。

冷凍カニ 茹で方 /蟹が鍋に入らない場合は?

カニは、切り口からうま味が出てしまう為、できるだけ切らないで茹でた方がいいです。

ただ、どうしてもカニに合った鍋を持っていない方は、関節部分を切り、大きめのフライパンや中華鍋を使って茹でましょう。

蟹のサイズが小さくなればなるほど、茹で時間は短くなりますので、切ったカニを茹でる場合は、その都度時間調整しながら茹でる必要があります。

蟹の身は茹で過ぎてしまうと硬くなるため、茹で過ぎないように注意しましょう。

冷凍カニ 茹で方 /冷凍カニのおいしい食べ方

蒸して食べる

カニの蒸し方
  • ①蒸す前に蒸し器に入りやすい大きさにカットしておく
  • ②蒸し器でお湯を適量沸かす
  • ③沸騰したらお湯に日本酒100~150㏄入れる
  • ④お湯が再び沸騰したら弱火にしてカニを蒸し器に入れる
  • ⑤強火にして蒸し器の隙間から蒸気が出てきてから3分間蒸す
  • ⑥3分したらカニを取り出す

温野菜を作る時は、茹でるより蒸した方が栄養価を損なわないと聞いた人もいるかもしれませんが、実はカニも同じです。

特にカニに多く含まれている目の疲れをとったり、血圧を下げる働きのあるタウリンは、水溶性のため、水に溶けやすい性質をもっています。

また、カニ味噌も楽しめるズワイガニや毛ガニは、茹でるとカニ味噌の旨みが出てしまいがちですが、カニを蒸すことで、じっくりゆっくり火を通すことができ、旨みたっぷりのカニ味噌が楽しめます。

栄養価を損なわず美味しく食べるためには茹でるより、蒸すことをおすすめします。

どんな種類のボイル冷凍ガニでも、1度蒸してあげることでアツアツの状態で美味しく食べることができますが、小さいカニほど蒸し方は簡単です。

「セコガニ(地方によってはセイコガニ)」と呼ばれる山陰地方で獲れるズワイガニの雌や毛ガニは、サイズが小さめで意外と簡単に蒸すことができます。

サイズが大きいタラバガニやズワイガニは、姿のまま、大きい肩脚のまま蒸すことは大変ですが、カットされていれば大丈夫。

半むき身カット(ハーフカット)やポーション(フルカット)であれば、蒸すことは可能です。

蒸し器が家にない場合は、大きめの鍋と皿(カニがのる程度の大きさで浅皿)2枚があれば、代用することもできます。

タレをつけて食べる

わさび&溶かしバター&醤油
  • わさび 適量
  • バター 15g
  • 醤油 大さじ1杯半
さっぱりカニ酢
  • お酢 大さじ2杯
  • 水or出汁 大さじ2杯
  • 醤油 3~4滴
  • 和風だし 少々

解凍した後、もしくは蒸した後のカニにつけて食べるとまた違う味になりますので、カニの味に飽きてきたとしても、タレをつければいくらでも食べることができます。

冷凍カニ 茹で方 /まとめ

冷凍ガニを美味しく茹でるには、茹でる前の解凍から正しく行う事が大切です。

また、生冷凍ガニや活ガニは茹でて食べるのはもちろん美味しいのですが、ボイル冷凍ガニはすでに一度茹でられたカニなので、解凍後に茹でると旨味が抜けてしまう点にも注意です。

ボイル冷凍ガニを温かい状態で食べたい場合は、茹でるよりも蒸した方が美味しく食べれるという事も覚えておきましょう。

関連記事:間違いないカニ通販! /美味しい蟹お取り寄せおすすめランキング!