サワガニの食べ方 /簡単で美味しい料理方法・レシピ、安全に食べられる下ごしらえ

サワガニ 食べ方 /サワガニは美味しい?

カニの中では、毛ガニ・ズワイガニ・タラバガニなど海に生息しているカニが有名ですが、川に生息しているカニの代表格と言えばサワガニ。

サワガニは、日本固有種で、淡水のみで暮らす日本で唯一のカニです。

昔話の「さるかに合戦」のカニもの由来はサワガニからきているようで、サワガニの生態は昔から日本人にとっても身近な存在であったことがわかります。

北海道や沖縄以外のほぼ日本全国の水のきれいな小川などに生息しており、きれいな川さえあれば住宅街近くでも見つけることが出来ます。

あまり普段の生活で食べる機会少ないサワガニですが、スーパーなどの食料品店では、養殖したものを仕入れているところもありますので、店頭で1年中見られる地域もあります。

値段は1パック40匹で1,580円前後なので、1匹あたり約40円単価です。

調理方法も難しい行程はなく、処理さえきちんとすれば、安全に美味しく頂くことが出来ます。

小柄なカニなので、調理後は一口でパクッと食べられる手軽さもあります。

サワガニの生態

サワガニの特徴といえば、黒褐色をした甲殻と朱色に染まった脚です。

ただし、生息地によっては紫色や青っぽい色をしたサワガニもいるため、サワガニの外観は一概にはまとめられないようです。

2~3㎝程度の体格で、足の長さも含めると、5~7㎝程度となっており、カニの中ではかなり小柄です。

サワガニは綺麗な淡水域の水中にしか生息しないので、淡水域の水質を調査する際にはサワガニの生息数が水の綺麗さを象徴する基準になるそうです。

サワガニが多く生息している淡水域であるほど、綺麗な水質や生態系が保たれているということです。

また、サワガニの生態における意外な点が夜行性であることです。

サワガニは夜の間にエサを探して活動的に動き、日中は岩の裏や岩陰などで休んでいるので、捕獲する場合には昼間に岩陰でじっとしているところを狙うのがポイントです。

また、サワガニは夏が産卵期で冬に冬眠するサイクルで生きています。

捕まえやすいのは、活動的である春から産卵期の夏までなので覚えておきましょう。

オスとメスの違い

一般的に、サワガニのオスは右の鋏が大きくなっている傾向にあります。

ただし、例外として左の鋏が大きいオスもいるようです。

メスの特徴として、オスとは異なり鋏の大きさが左右平等な点が挙げられます。

また、産卵期のメスのお腹には、卵をかかえるための毛が生えていることもあり、稀に、卵から孵化したばかりのサワガニの赤ちゃんを抱えているメスもいます。

サワガニ 食べ方 /旬

サワガニにも旬の時期があります。

一般的に、サワガニの旬は4~5月と言われており、夏の産卵期の直前までが美味しいと言われています。

夏の産卵期は味が落ちる

一般的には産卵期前が旬だという意見が主流ですが、夏になるとサワガニが産卵期に入り、大量にエネルギーを消費するために味が落ちてしまいます。

ただ、ほどんどの人は旬など関係なく、暑い夏の川遊びのついでにサワガニを獲って、夜の晩酌のお供にする人が多いです。

実際、旬をはずれた夏のサワガニでも、唐揚げにして食べると美味しいです。

冬眠中が本当の旬!

サワガニの本当の旬は冬眠中の冬であるという意見も多数見かけます。

たしかに、産卵期も終わって栄養を蓄えた後の冬眠中の時期が一番美味しくサワガニを食べれるというのは理にかなっています。

ただ、サワガニは冬眠に入っているので、より捕まえやすいという利点もありますが、冬の川に濡れてしまうと体温が下がっての危険な場合もあります。

冬に捕獲に行く方は十分注意しましょう。

サワガニ 食べ方 /サワガニを食べる際の注意点

]

サワガニを食べる際に守らないといけない事は3つ。

生食しない事と調理したらすぐに手を洗う事、そして調理したらすぐに食べる事です。

寄生虫がいるので絶対に生食しない

サワガニには気胸や肺気腫などの感染症を引き起こす肺臓ジストマと呼ばれる寄生虫の宿主です。

ジストマはウィルスではなく動物性なので70度以上の高温で死滅するのでサワガニはしっかり火を通すことが重要です。

十分な加熱をしないまま食べてしまうと、発症の危険があります。

気胸は、肺が圧迫されて呼吸が困難になる症状で、重度化した状態になってしまうと、手術が必要となる場合もあります。

肺気腫は発症すると、息切れや動悸などが続き、放置すると悪化する場合もあります。

内臓に影響が及ぶ恐ろしい寄生虫なので、食べるときは必ず火を通すようにしてください。

調理したらよく手を洗う

調理した手で色んなものを触ってしまう前にサワガニを触ったあとはすぐにしっかりと洗ってください。

サワガニを触った手で食器を触ってしまい、サワガニをしっかり加熱してもそれが原因でジストマの感染症状が出てしまうことも考えられます。

調理したらすぐに食べる

サワガニは甲殻類ということもあり、調理後はあまり日持ちがしません。

料理したその日のうちか、遅くても2日以内には食べるようにしてください。

サワガニ 食べ方 /下ごしらえ

サワガニは淡水に住んでいるので、海水に住んでいるカニよりも丁寧な下ごしらえが必要です。

泥抜きと水でよく洗う事を忘れないようにしましょう。

一晩おいて泥抜きをする

どれだけキレイな川で捕ってきたサワガニでも、食べた虫や泥が体内に残っているので泥抜きは必要です。

綺麗な状態で食べるためにも、捕ってきたサワガニは一晩綺麗な水の中に浸けましょう。

時間を置くことで体内の排泄物を取り除くことができます。

調理前にしっかり水で洗う

サワガニを調理するときは、水でよく洗ってぬめりや汚れなどを落とす作業が必要です。

洗い終わったあとは、ザルに入れてしっかり水を切ってください。

サワガニ 食べ方 /簡単で美味しい料理方法

サワガニのメジャーな食べ方は、大体は素揚げか唐揚げのどちらかであまりバリエーションが豊富なイメージがないかもしれません。

実際のところ、サワガニを油でカリッと揚げるとのは一番高温になりやすく、一番安全な食べ方であるとも言えます。

加熱するといった点をふまえて調理をすればサワガニはうま味も多く、他のカニよりも泥臭くない点でも美味しいカニだと言えるでしょう。

小さいながらも、サワガニにはカニならではの旨味がたっぷりと凝縮されており、高級なエビの代用品としてパエリアやパスタなどに食材として使ってみても面白いかもしれません。

サワガニの唐揚げ

材料(3~5人分)
  • さわがに30匹ぐらい
  • 片栗粉適量
  • 塩小さじ1ぐらい
  • 油適量
レシピ
  • ①水道水でよく洗い、ざるでよく水を切る
  • ②ボールに移し塩、片栗粉をまずす
  • ③180℃くらいに熱した油に静かに入れ4~5分ぐらい揚げる

サワガニは非常に小さいので、食べるときは丸ごと食べるのが一般的です。

そのため、殻ごと食べられるように料理すると美味しく食べられます。

その中でも、一番ポピュラーな食べ方が唐揚げではないでしょうか。

赤く揚がったサワガニの唐揚げの匂いは最高です。

鶏の唐揚げと同様、サワガニの唐揚げにレモンを絞ってみたり、カレー粉をつけるのもおすすめです。

特にビールのつまみにしたい場合は、唐揚げにして食べる調理法がおすすめです。

サクサクとしたサワガニの食感は格別です。

材料はサワガニ、片栗粉、油、塩のみ。鍋に油を注ぎ、加熱します。

水を切ったサワガニに片栗粉をまぶしたら鍋に投入するだけなので超簡単。

5分ほど揚げてサワガニの見た目が赤っぽくなっていたら食べても大丈夫です。

サワガニの素揚げ

材料(ひと皿分)
  • さわがに30匹ぐらい
  • 揚げ油適量
  • 塩小さじ1ぐらい
  • 油適量
レシピ
  • ①水道水でよく洗い汚れやゴミを落とす
  • ②汚れが出たら水を替えるを繰り返し、4時間ほど放置
  • ③小さな鍋に油を入れて4~5分ぐらい加熱
  • ④キッチンペーパーでカニの水分を1匹ずつ丁寧にふき取りながら揚げる
  • ⑤塩をふって完成

素揚げはサワガニがかぶるくらいの油の量が必要です。

油に入れる前にしっかりとサワガニの水分をふきとるのがポイント。

頭だけを食べてみるとコクがあって少し蟹味噌の風味が感じられます。

足だけ先に食べて、腹と頭をバラして食べると全部一緒に食べていた時よりはカニらしさをさらに楽しめます。

サワガニの味噌汁

材料(2~3人分)
  • さわがに30匹ぐらい
  • 味噌適量
レシピ
  • ①沸騰したお湯にサワガニを入れる
  • ②軽く潰しながらダシを取る
  • ③味噌を入れる

味噌汁も簡単に作れるサワガニの食べ方です。

サワガニは、生きている状態でいきなり熱を加えると「自切」といって足やツメがポロポロ取れるのですが、ダシを取るために味噌汁にするのであれば、特に気にする必要はありません。

味噌汁で丸ごとサワガニの旨味を味わいたいのであれば、口の堅い部分を取り除いてからミキサーにかけたものを、味噌汁に投入するという食べ方もあります。

珍しいレシピですが、サワガニの変わった食べ方をしたいなら、挑戦してみるのもいいかもしれません。

サワガニ焼き

材料(2~3人分)
  • さわがに40匹ぐらい
  • 塩コショウ適量
レシピ
  • ①水道水でよく洗い、ざるでよく水を切る
  • ②七輪(なければオーブン)で弱火で7分ほどあぶる

栃木県や山梨県山間部の珍しいサワガニ料理です。

サワガニを素焼きにして、殻を割って中身だけを食べるなんとも豪快な料理です。

焼いているので、寄生虫の心配ももちろんありませんし、サワガニの風味がしっかりと味わえます。

ただ、大きさによって火を通す時間を見極めるのが難しいです。

火を通す時間が短いと寄生虫の心配がありますし、長すぎると小さいサワガニはすぐに焦げてしまいますので、意外とお手軽な料理とは言えないかもしれません。

サワガニのスープ

材料(2~3人分)
  • カニ30匹(1人10匹)
  • ニンニク1片
  • ハーブ(タイム、パセリ、マジョラム、適量)
  • 塩胡椒適量
  • 黒粒胡椒適量
  • トマト缶1缶
  • ブロード500ミリリットル
  • 赤ワイン25cc
  • 玉ねぎみじん切り1/2個
レシピ
  • ①サワガニにさっと湯をかける。
  • ②鍋にオリーブオイル、ニンニクの潰したものと玉ねぎを炒める。
  • ③鍋にカニも入れワインを振り入れフランベしてアルコールを飛ばす
  • ④トマト缶塩、胡椒、ハーブを合わせ少し煮る。
  • ⑤ブロードを入れ味を調節し煮て出来上がり

サワガニのスープは中国やヨーロッパ各国で様々な味付けで食べられていますが、私が食べた中で特に美味しかった味付けはイタリアン。

中でもアブルッツォの伝統料理がピカ一でした。

アブルッツォは自然豊かな州で、川でよく沢蟹が取れますが、日本でも揃う材料で同じ味のスープが作れます。

サワガニの甘露煮

材料(3~4人分)
  • さわがに30匹ぐらい
  • 砂糖大さじ3
  • 水250ミリリットル
  • みりん250ミリリットル
  • 酒250ミリリットル
  • 醤油100ミリリットル
レシピ
  • ①サワガニをよく洗いたっぷりお湯で3分茹でる
  • ②茹でたサワガニを再度茹でる
  • ③調味料をを全部まぜてサワガニと一緒に入れる
  • ④鍋の蓋を閉めて弱火で40分煮る
  • ⑤最後に蓋を開けて残った水分をとばして完成

サワガニの甘露煮は、料亭で八寸として使われる事がある高級料理です。

醤油、みりんに砂糖を多めにして、コトコトとジックリ煮詰めて行き、殻の色が変わって水分が大分抜けるまで焼きます。

汁が少なくなると焦げ易くなるので気を付けましょう。

ある程度保存が利くので、一度にたくさん作って取り置きしておくのもおすすめです。

サワガニのガン漬け

材料(3~4人分)
  • さわがに30匹ぐらい
  • 塩大さじ5
  • 唐辛子3~4本
  • 醤油100ミリリットル
レシピ
  • ①サワガニは寄生虫が居るので湯がいてから砕く
  • ②砕き方はお好みですが、ペースト状になるまで砕くのを推奨
  • ③唐辛子、しょうゆに、塩を2~3割程の量を投入
  • ④2~3ヶ月程発酵させて完成

がん漬けはカニを生きたまますりつぶし、塩と唐辛子を混ぜて発酵させたもので、佐賀県を中心とした有明海沿岸地域の郷土料理です。

塩辛の一種で「がに漬け」「がね漬け」などとも呼ばれ、酒のつまみや、調味料代わりに使われています。

良く知られているのはシオマネキやアリアケガニを使ったガン漬けですが、山間部ではサワガニを使ってガン漬けも作られています。

そのままお酒のツマミにしても良いのですが、相当ショッパイので、温かい御飯にチョッと付けたり、味噌汁に入れても、スパゲッティーに付けても意外と何にでも使えます。

なお、がん漬けは、生のカニを発酵させているため、「生食」ではありません。

「大量の塩と唐辛子で漬け込み、熟成させることで、肺吸虫は死に無害化する」ので、生食では危険とされるサワガニも古くから材料に使われています。

関連記事:間違いないカニ通販! /美味しい蟹お取り寄せおすすめランキング!