花咲ガニの食べ方 /美味しい!さばき方、むき方、レシピ
花咲ガニ 食べ方 /食べる手順
「花咲ガニってトゲトゲしてるし、殻は固いし、食べるのがかなり大変そう・・・」と思いがちですが、コツを知っていれば花咲ガニをむくのは簡単です。
- ①捌く(解体する)
- ②脚の身を取り出す
- ③胴の身を取り出す
慣れてきたら解体の段階で、一緒に身をこそげ取っておいた方がスピードは速いのですが、初心者は先に上記のように先に全部解体してから、身を取り出す方がやりやすいです。
準備するもの
- キッチンバサミ
- 軍手
花咲ガニの棘はかなり痛いので、ゴム付き軍手は必需品です。
達人は、キッチンバサミではなく包丁で解体するらしいですが、初心者はカニの殻が固くて手が滑ったりすると危険です。
実際に、解体してみると軍手の生地を簡単に貫通してきます。
軍手だけでは頼りないので、さらにタオルで抑えながら解体しました。
花咲ガニ 食べ方 /捌き方
以下の手順で、花咲ガニを解体していきます。
- ①花咲ガニの足をはさみで切り離す
- ②花咲ガニのフンドシを外す
- ③花咲ガニの甲羅を外す
- ④花咲ガニのエラ(ガニ)を取り外す
花咲ガニの足を切り離す
足を切り離すのを最後にする捌き方もあるのですが、慣れていない方は、先に脚を切り離した方が、胴体を分解しやすいです。
まず、花咲ガニをひっくり返し腹の部分を上にします。
花咲ガニの殻が柔らかい関節の部分(写真の赤い枠の部分)にハサミを入れ、切り離していきます。
花咲ガニのふんどし(前かけ)を外す
カニを裏返して、三角形になっているところ(写真の赤い枠の部分)が花咲ガニのふんどし(前かけ)です。
親指を入れて、取り外します。
この時、氷で張り付いている場合はハサミで叩いて取り除きます。
ハサミで叩いてもあまりにも固くて外せない場合は、解凍が十分でない可能性がありますので、ビニールに入れて少し流水解凍してから試してみてください。
メスの花咲ガニの場合、ふんどしを外すとオレンジ色の卵が付いている場合があります。
これは外子と呼ばれる珍味なので、捨てずに大事に取っておきましょう。
ふんどし(前かけ)には外子以外に内子が入っている場合もあります。
この内子も美味で、ご飯のおかずやお酒のお共にぴったりな珍味です。
花咲ガニの甲羅を外す
まず、花咲ガニのかにみそが流れ出ないように甲羅を下にして作業しましょう。
ふんどし(前かけ)を外した箇所に出来た穴、花咲ガニの甲羅の付け根に親指をかけて甲羅を外します。
花咲ガニは他のカニに比べ、かにみそがゆるめなのでゆっくりと慎重に外します。
きちんと解凍された花咲ガニだと少し力を入れるだけで簡単にはがれるはずです。
甲羅を剥がしたら、甲羅を皿にして、かにみそを集めておきます。
かにみそは、半解凍の時はシャーベット状の塊になってますが、溶けると、ただの緑色の液体のようになってしまいます。
ズワイガニや毛ガニのかにみそとは、かなり性質が違い、色も、緑色が強烈です。
かにみその味は、そんなに濃くないので、味付けして料理にするよりも、脚などの身を付けて食べるつけ汁代わりするのがおすすめです。
甲羅の部分にはみそと一緒に内子が入っている場合がありますが、これも剥がして捨てずに大事に取っておきましょう。
花咲ガニのえらを取り外す
脚の付け根部分にある「ガニ」と呼ばれる部分を切り取ります。
ネズミ黄土色の異物の「ガニ」は、魚のえらに相当するものなので食べられません。
万が一、食しても毒にはなりませんが、食べても不味いです。
付いたままでも大丈夫ですが、解体作業のついでに取り除きましょう。
これで花咲ガニの解体ショーは終了です。
花咲ガニ 食べ方 /脚の身を取り出す
花咲ガニの解体が終わったら、まずは脚から身を取り出していきます。
- ①花咲ガニの足の殻にハサミを入れる
- ②花咲ガニの足の殻をはがす
花咲ガニの足の殻にハサミを入れる
花咲ガニの足の下側の毛が少なく柔らかい平らな部分から少しずつハサミを入れていきます。
終わったら逆側も同じように切ります。
花咲ガニの足の細い部分も同様に切り開いていきます。
なお、花咲ガニの通販サイトによっては、説明書に脚のまわりをぐるりと切り取る、と書かれている場合がありますが、花咲がにの殻はとにかく堅いです。
慣れていないと中の身まで切り落としてしまいそうになるので、ぐるりと切るよりは、毛ガニなどと同様に、縦に割った方が身を取りやすいです。
また、ハサミの部分の殻は、とくに分厚くて堅いので大変です。
よく切れるカニばさみを使っても、「切る」というより「割る」感じでバリバリ砕いていくような感じになります。
花咲ガニの足の殻をはがす
上手くハサミが入っていたらキレイにはがれます。
上手く開けない場合は無理に開かずに、再度ハサミを入れましょう。
花咲ガニの殻がはがれたら、中から花咲ガニの身を取り出していただきましょう。
花咲ガニ 食べ方 /胴体部分の身を取り出す
最後に胴体の身を取り出します。
- ①花咲ガニの胴を2つに分ける
- ②花咲ガニの足の付け根から胴に向かってハサミを入れる
花咲ガニの胴を2つに分ける
まず花咲ガニの胴を真ん中から2つにします。
ハサミで少しずつチョキチョキと切ってください。
花咲ガニの足の付け根から胴に向かってハサミを入れる
足の付け根からハサミを入れていきます。
すると花咲ガニの足一つ一つからみを取り出すことが出来ます。
花咲ガニ 食べ方 /美味しい食べ方
花咲ガニの塩茹で
活蟹は中々ネットでも手に入りませんが、運良く手に入ったらまずは「茹で蟹」で味わいましょう。
作り方は簡単です。
まずは、大き目の鍋に蟹が隠れるくらいの水をはり30~40%(1リットルあたり30~40g)の塩(海水より少し濃い目)を入れ沸騰させて、ミソが身に廻らないように、甲羅を下にしてカニを入れ落とし蓋をします。
落とし蓋はお皿でOKですが、茹ってくると浮いてくるので足が出てしまうので、沈めるために軽めの重り(漬物用等)があると便利です。
再び沸騰してきたら中火にして約15分程茹でます。
茹で上がったカニを鍋から出して水道水でアクを洗い流し、解体して盛り付けて完成です。
- 300g~500g:15分
- 600g~700g:18分
- 800g~1kg:20分
花咲ガニのサラダ
花咲ガニは洋風のサラダにも合います。
ほぐした身を甲羅に詰め、その上にポン酢のジュレをのせ、更にワサビを加えて立てた生クリームを添えると高級感も抜群。
カニミソも甲羅に忍ばせておくと、意外な味に食卓が盛り上がる事間違いなしです。
ポン酢ジュレとクリームが花咲ガニの身に絡まりとても美味しく、見た目もお洒落な感じで、ホームパーティーなどにぴったりです。
花咲ガニの鉄砲汁
花咲がにの産地である根室では、花咲ガニの味噌汁を鉄砲汁と呼び、広く親しまれています。
もとは食べた後のカニの殻を昆布と共に煮出した出汁で作る漁師料理だったそうですが、今では郷土料理としてしっかりと実入りのカニで作るのが一般的です。
身を取り出した後の殻からもいい出汁が出るので、殻が残った時には是非出汁を取るのに使ってみましょう。
花咲ガニの甲羅あげ
花咲ガニのほぐした身に卵黄と味噌、それにきのこや刻んだ玉ねぎなどを加えてよく混ぜたものを甲羅に詰め、その上にパン粉を付けて揚げます。
あっさりしたカニの身が油の力でボリューミーな料理になります。
花咲ガニの甲羅焼き
一匹丸ごとの花咲ガニが手に入ったけど、少し量が物足りなそうな時は、甲羅焼きにするとボリューム感が増します。
まず、ボイルの花咲ガニの甲羅の部分を外し、カニ味噌と身の部分を全部ボウルに入れて、マヨネーズ、ワサビ、酒、を入れて混ぜ合わせたら、甲羅の中に詰め込みます。
耐熱の皿などにおいて、オーブントースターで8分焼いて出来上がりです
焼く前にとろけるスライスチーズを適当にちぎって、甲羅の上にのせると味がさらに濃厚になります。
隠し味にチリソースや、キムチの素、唐辛子、タバスコ、ピザソース、ケチャップなどをかけるのもおすすめです。